落ち穂拾いブログ

記事よりもコメント欄にコンフィデンシャル情報満載!の中国ネタブログ。

中国でのこじれた親子関係の例

2008/04/28 Mon [Edit]

中国の親子関係(特に結婚後)は、今の日本と比較すると、正直びっくり、「すごすぎ・・・」と思うことが多々あります。
たとえば、

 ・遠隔地から遊びにくると、1ヶ月2ヶ月滞在は当たり前、引っ越した訳ではないが
   1年もいるときもある
 ・子供の世話を両親に任せっきりにする。子供だけ親に預ける

などなど。「親孝行」や親族とのつながりを日本以上に重視する中国では、まあそれなりに信頼して、もちつもたれつ、仲良くやっているようです。

 さて、「親孝行」の社会通念が日本相当強い中国です。法律も「老人の権利と利益保障法」というのもあって、老人の扶養義務は子にありとしっかり明記されています。こんな国の事情があるなかで今日紹介するのは実の娘(とその夫)VS老夫妻の「訴訟問題」というニュースです(遺産がらみならありがちだけど)。実はこの話題は1月頃から報道されていて、断続的に情報がはいっておりましたのが、つい最近ようやくケリがついたのでニュースにまとめてみることにしました。

 2003年9月、北京にいる娘(以下李)が妊娠し、母(以下張)毎日手伝いに来てほしいとの電話がかかってきた。そのとき北京の李には働かない大学博士の夫(以下孟)がいた。体調が思わしくないが、李の是非にという要請で決意し、家財道具をほぼうっぱらい、家は人に貸して北京の李夫婦の家にやってきた。
 家の仕事はすべて張がやった。体調が思わしくなくても、娘のためとがんばった。家計節約のために5回お手伝いをクビにした。李は銀行に勤めつつ博士課程に在学し、一方孟は相変わらず働かない。日に日に孟と張の不和の空気が募ってゆく。 
そして2007年4月、子供が保育園にあがったとともに「利用価値がなくなった」と見た孟は、それまでの約束を反故にし、無条件にでていかせようとした。4月4日、そのことで口論となり隣人などが見ているところで孟は張に殴る蹴るの暴行を働き、翌日孟は「一家3人、よそに家を借りた。この家は他人に貸す」といいのこし、水道電気ガス電話有線テレビをストップし、浴室に鍵を掛け出て行った。
 そして老夫婦は収入の途がなく、ゴミ拾いをして生計を立てている。


2008年の1月、あるBBSに《北京大学の博士が岳母を殴打 110番騒ぎが6回》と題した上記のトピックが建てられました(ここらへんも参照)。このトピックは、張夫妻が手書きし、その後ネットカフェにいる見知らぬ人に小遣いを渡してネットに公表してもらったもの、と本人達がいっています。

なんか長くなっちゃったい。のこりは 続きを読む ≫でどぞ。
娘にいいだけこき使われて、無職の娘の旦那にはコケにされて、老い先短い老夫婦が本当にかわいそう。今はやりの老人虐待か。こうでもしなければ婿の非道さを訴えられなかったのね・・・・と思いきや、実はこのトピックがネットに公表されるのと前後して、この娘が原告としてこの親に対し自宅明け渡し訴訟が起こされており、各メディアの取材などなどで娘とその夫VS実母、骨肉の争いの様相がだんだんと明らかになってきました。

実際ネット上でも、「そんなに婿が凶暴なら、なぜ張夫妻を追い出さずに妻子を連れて3人が自ら出て行ったのか」とか、「なぜ彼は公安に拘留されないのだ」「第一水道ガスなど、個人がすぐどうにかできるのか?など、トピックの矛盾点がたくさんつつかれていました。さらに孟の友人やら、その騒ぎを見ていた人の書き込みも登場。仏教学哲学博士の本の虫がそんなことするはずがないと援護。

たしかに親に来てくれ!と懇願したのは娘の李で、長期にわたる同居により娘夫婦と老夫婦は折り合いが悪くなっていたのは確かです。でも娘夫婦はただ「出てけ!」と追い出そうとしたわけではなく、老夫婦二人が住む家を用意し、付きに扶養費として1000元を渡すことを申し出ていました。だんだんと「北京大学の博士夫婦はまとも、老夫婦は凶暴な東北虎」、「できた娘夫婦と娘にたかる親」と世間の認識が微妙に逆転。

 特に注目された点は、この張夫妻(そして娘の李)の出身地は男尊女卑が根強く残る東北地方であること。報道によると張夫妻には李より5つ下の息子(彼も修士を取っている)もおり、その息子も北京で働いているけども銀行の上層で働く姉には及ばず、あまり収入がよくないらしい。
 李によると、張夫妻の考えは「投資をしたら利益を回収するのは当たり前で、娘は金のなる木で、ここまで稼げるようになったのは私たちのおかげ。娘はどうなろうとどうでもいいから、出す物だせ。収入が多くないカワイイ息子ちゃんのためにこの家をもうらわよ」とのことで、ある時出て行くことの条件として「170万元、3部屋付きの家屋を提供すること」という要求をしていたことからもなんとなくそんな感じがうかがえます。

そして4月25日、この訴訟の結果が出ました(ここも)。この判決前の4月14日に張夫妻は自発的に部屋を空けてしまっており、起訴の要件となる依拠が消滅したため、李の起訴自体が却下という判決となりました。

張らが退去したので家屋受領手続きをするようにとの通知を受けた李・孟は、「法院の判決ではっきりするまで受け取らないという態度だったのですが、結局だれが、どういう権利で、居住する権利はどちらにあるという法的な回答は得られずに終わってしまいました。

孟はさらに張夫妻と李の弟を名誉毀損罪で訴える準備があるとも表明しています。それでも「親に対する扶養義務、親孝行はするつもりでいる」と言っているのは、この人が仏教学の博士を取得してるくらいに悟っているのか、日本と違ってこの時代でも中国の「孝」の精神から自由になりきれないからのでしょうかね。
(日本の場合、ろくでもない親世代に対する反撃は義実家にしたスカッとするDQN返しをみると近年の情況がすこしわかるかも。でもここは嫁と旦那親との闘争がメインとなっています。でもあまりにひどい親だと旦那=息子共々絶縁されています。)



※おまけ※
中国語がわかるかたへ
こちらは上の事件の流れをまとめたもの(名前は仮名になっています)。
また、こちらのテレビ番組動画を見るとよく理解できます。

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Comments

前項の「来中Fビザ- -」の3番目のコメントの出てくる親父って
この記事から見ると、ずいぶんと日本人だと思いました。
バカものなのはどっちもどっちですが。

中国でのいじれた親子関係

浙江省の田舎で、不具者の出生率が多いのは
近親相姦が多いためと聞きますが
本当ですか?

不具者の出生率が多いってのは、生まれたては健常者だけど、街中で乞食をさせるためにわざとふぐにしてるとかそういうのではないよね?

つか、なんでみんなそういうネタばっかりふるんだよ〜〜〜@@@

 
 
 
 
 
 
 
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上海在住○年目となりました。会社では調べものしたり、文章を書いたり、翻訳したりしています。
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